カリタス小学校 - Elementary School / École primaire

「学校だより」より 校長のことば

◆国連WFPエッセイコンテスト第8号/平成26年度11月発行

 学園創立記念日の10月16日は、世界の食料について考える日ということで国連が定めた世界食糧デーになっています。 この日、国連世界食糧計画(WFP)が主催する「WFP エッセイコンテスト 2014『いただきます』と『ごちそうさま』」の 授賞式が国連大学で行われました。今年度、本校から2名の子どもが受賞しました。 このコンクールは今年で11回目となるもので、本校では毎年、宗教科の学習の一貫として参加しています。 1学期に世界の飢餓について学び、4・5・6年生が夏休みの宿題として書いているものです。

 このコンテストに参加することを最初に決めた当時の宗教科教員は、 WFP の活動そのものが現代の聖マルグリット・デュービルと感じたそうです。 お腹をすかせている子どもたちを集めて食べさせ、勉強を教えたからです。WFP エッセイコンテストを通して、 飢餓問題や食について考えることが、子ども達にカリタス学園の精神を感じ学び取ってもらう素材としてピッタリだと感動したのです。

 これまで改めてご紹介したことはありませんでしたが、このコンテストには毎年、本校の子ども達がたくさん受賞しています。 コンクールとしては当初、小学生部門、中高生部門、18歳以上部門に分かれており、部門ごとに WFP賞と大きな賞が5つ、 佳作が5つ設定されていました。本校の受賞歴は以下の通り。

 2008年 外務大臣賞・全国連合小学校長会賞・佳作1
 2009年 農林水産大臣賞・文部科学大臣賞・佳作3
 2010年 WFP賞・文部科学大臣賞・佳作3

 この頃、私は授賞式で、WFPの方からこんな話を聞きました。 「『なぜ WFP のコンテストで、毎年カリタス小学校の子どもばかりが受賞するんだ?』とよく聞かれます。 でもエッセイを審査するとき、私たちは校名を伏せているんです。 ところが審査が終わり蓋を開けてみると結果は『あらっ、またカリタスばかり!』と驚くんです」

 2011年からはコンテストの制度が変わり、すべての部門の中でWFP賞は一つだけとなり、 他は小学生部門賞と審査員特別賞の2つのみになりました。これではさすがに受賞は難しいと思っていますと、 なんと部門賞と特別賞の両方を受賞したのです。 翌2012年は大きな賞はなしでしたが「佳作」が復活し、佳作5人のうち本校の子どもが4人でした。 昨年度は小学生部門賞と佳作2人。そして今年度も小学生部門賞と佳作 1 人という受賞結果でした。 しかも3つの部門を合わせて応募総数1万3180通です。

 入賞ばかりを目指す活動ではありませんが、綿綿と続くカリタスの子ども達の書く力、発想の柔軟さ、心の豊かさを、 ほんのちょっと紹介させて頂きました。因みに私は過去、18 歳以上部門に子ども達と一緒に応募してみましたが撃沈でした。残念です!

2015年も受賞しました!こちらをご覧ください。